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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科10巻13号

1956年12月発行

特集 産婦人科及びその境界領域の循環器系疾患

心臓性浮腫の診断と治療

著者: 浅野誠一1

所属機関: 1慶応大学医学部

ページ範囲:P.939 - P.943

文献概要

まえがき
 心不全によつて生ずる浮腫には,肺に現われるものと,全身に起るものとがある。しかし一般に心臓性浮腫というと,心不全による全身性浮腫を意味しており,このときは全身に鬱血症状がつよいために鬱血性心不全(congestive heart failure)とも言われる。ここには主として鬱血性心不全の浮腫についてのべる。
 心臓性浮腫は心臓の傷害があつて起ることは当然であつて,弁膜,心筋,心嚢に傷害を有するものに来るが,ときには心臓自身には傷害はなくとも,例えば肋膜の滲出液の著しい貯溜のごとく隣接臓器の変化からの影響による場合もある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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