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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科10巻13号

1956年12月発行

文献概要

特集 産婦人科及びその境界領域の循環器系疾患

更年期性心臓血管障碍

著者: 赤須文男1

所属機関: 1東邦大学

ページ範囲:P.966 - P.968

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 更年期は性腺機能の消失して行く時期であるが,それはたんに性機能が,つきて消え去つて,消退して行くのではなく,そこには低下する性機能に対する生体の反応がいろいろのかたちで現われてくるものであるから可なり複雑な様相を示している。したがつて更年期の症状や所見は広い面に亘つているし,臨床検査成績もまちまちであることが多い。たとえば生体内のEstrogenの量的関係についても決して少ないだけではなく却つて多い場合もある。
 けれども,結局は,性機能が消失していくのであるから,更年期の終りは所見が一致してくる。けれどもこのときは又,更年期に発生した病症が後遺症として老年期にまで持ち運ばれていくこともあるから諸相が示されることもある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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