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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科10巻13号

1956年12月発行

特集 産婦人科及びその境界領域の循環器系疾患

先天性心疾患について—産婦人科領域に関連する事項

著者: 佐野豊美1

所属機関: 1東京医科歯科大学

ページ範囲:P.999 - P.1006

文献概要

 この小論において先天性心疾患のすべての型を網罹説明することはとうていなしうるところではない。その目的には詳細については拙著1)そのほか重要心奇形の要点をまとめたもの2)3),最近の進歩を記したもの4)などを別に発表しているので,それらを参照して頂くことにし,こゝには産婦人科領域に関係のある先天性心疾患に関する事項の2,3について述べることゝする。
 産婦人科医にとつて必要な先天性心疾患の知識としては第1に先天性心疾患患者が妊娠した場合に如何なる態度をとるべきかという問題があり,第2に母体妊娠中に何か特定の要因が加わると心奇形児が生れる可能性が増すか,或いは過去の分娩で心奇形児が生れた場合将来の分娩で再び心奇形児の生れる確率が増すかという問題,すなわち先天性心疾患の原因・遺伝に関する事項があり,第3に新生児の心奇形の種類の診断・予後に関するものなどが考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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