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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科10巻2号

1956年02月発行

文献概要

海外文献抄録

新生児に於けるリステリア感染症,他

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ページ範囲:P.137 - P.138

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 1901年頃から新生児・早産児に発生するある肉芽腫症が記載されているが,最近病原菌はListeria monocy-togenesであるとされた。動物には広く拡つているが,人間でもどの年齢でもかかり,成人では慢性敗血症の形をとる。感染は分娩前又は分娩時。妊娠中は著変なく時に,腎盂膀胱炎様症状発熱などがあることもある。動物実験により妊娠が感染への素因となり,又子宮内感染であることも明かになつた。感染している腟内容の吸引でもおこる。症状は新生児では急性敗血症の像で脾腫皮膚出血早発する黄疽・肝腫など,稀ならず脳膜炎がみられる。もつと温和な経過を示すこともある。
早産児に多いが感染自体が早産の原因となるらしい。疑診は生活力薄弱児に上記の如き症状あらば確診は菌の証明。グラム染色で胎糞血液・尿・脊髄液等。之に失敗せば定量的凝集反応補体結合反応でも。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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