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卵巣嚢腫茎捻転を思わせた原発性小腸Leiomyosarkomの1例
著者: 橋口精範1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.183 - P.186
文献購入ページに移動1.緒論
腹部の腫瘍は一般にその症状が複雑であり,特に腸管にくる腫瘍はその性状や発育状態によつて症状が変つてきて特定の症状を呈しないことが多い。
筆者は,以前から右卵巣嚢腫の診断の下に手術をすすめられ乍ら放置して居つた患者が,突然下腹部の疼痛を訴え,悪心,嘔吐を伴い,脈搏頻数,顔面蒼白並びに腹部に強度の膨満を呈して外来を訪れてきたので,右卵巣嚢腫茎捻転の診断の下に開腹手術を行つた処,意外にも原発性小腸Leiom-yosarkomであり,而も穿孔性腹膜炎を合併して居つた稀有なる1例に遭遇したのでここに報告する。
腹部の腫瘍は一般にその症状が複雑であり,特に腸管にくる腫瘍はその性状や発育状態によつて症状が変つてきて特定の症状を呈しないことが多い。
筆者は,以前から右卵巣嚢腫の診断の下に手術をすすめられ乍ら放置して居つた患者が,突然下腹部の疼痛を訴え,悪心,嘔吐を伴い,脈搏頻数,顔面蒼白並びに腹部に強度の膨満を呈して外来を訪れてきたので,右卵巣嚢腫茎捻転の診断の下に開腹手術を行つた処,意外にも原発性小腸Leiom-yosarkomであり,而も穿孔性腹膜炎を合併して居つた稀有なる1例に遭遇したのでここに報告する。
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