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随筆欄
アイソトープ余聞
著者: 藤森速水1
所属機関: 1大阪市立大学
ページ範囲:P.191 - P.191
文献購入ページに移動 随筆というものは,随意な題目で,隨意な気持で,随意な時に書くものと思つていた。所が本誌編集室から,昨年秋から一年越しの催促で,それも殆んど強制に近い催促である。これでは随筆所か不随筆にならざるを得ない。実の所,決して怠けていたわけではなく,いつか筆を執つて書いて見ようと思つていたが,いつでもよいし,どんな題目でもよいからと思いつつ,とうとう,今日に及んだ次第である。題目も色々考えているうちに,一つの題目を考えて,又もつと良い題目が思い浮んで来ては,暫らく考えているうちに,もつと良い題目が浮んで来るだろうと思い乍ら,幾日かが過ぎ去つた様な次第で甚だ申訳けないと思つている。
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