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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科10巻4号

1956年04月発行

症例研究

蛔虫迷入により癒着性卵管血腫に続発した膿瘍の1例

著者: 秋山精治1 山崎金吾1

所属機関: 1福島医科大学産婦科人科学教室

ページ範囲:P.249 - P.250

文献概要

まえがき
 蛔虫の異所的迷入による疾患は,外科泌尿科領域に於いては可成り多数の報告があるが,腹腔内排出による障害例は少ない。婦人科領域に於いても蛔虫の卵管卵巣内迷入例は稀であるが,その多くは蛔虫の腸管外排出によるものであり,腸管と卵巣卵管との癒着によつて惹起されたと解されるものである。
 我々は最近癒着性卵管血腫が蛔虫迷入により子宮附属器膿瘍を形成するに至つた1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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