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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科10巻4号

1956年04月発行

速報

Chlorpromazine(Wintermin)の使用経験及び其の体内代謝に関する知見補遺

著者: 藤森速水1 廉林幹司1 吉川正治1 寺村定雄1 坂口治男1

所属機関: 1大阪市立大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.257 - P.260

文献概要

第1章 緒言
 1950年フランスに於いてPhenothiazine系の藥剤としてChlorpromazineが合成され多くの藥理作用が認められた。本剤が特に強力な交感神経遮断作用,鎮痙,鎮静,新陳代謝降下,制吐,麻酔の増強作用が著明である所から,1951年にLaboritの研究に続いて,本剤は今日内科,外科,耳鼻科,小児科,婦人科,精神科等広範囲の分野に於いて使用せられる様になつた。而して其の臨床成績も亦多数発表され,又尿中排泄量及び血中濃度等に就いても報告されている。今回我々はChlorpromazineの製剤であるWinterminを臨床的に使用し更に尿中排泄量,血中濃度,臓器内分布の外に,臓器不活化作用に関しても若干の新知見を得たが故に茲にその内容を報告して諸賢の御参考に供する次第である。
 本剤の化学構造式は次の如くである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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