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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科10巻6号

1956年06月発行

文献概要

速報

赤毛猿の性生理に関する再檢討

著者: 蓮井敏子1

所属機関: 1蓮井医学研究所

ページ範囲:P.435 - P.448

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緒言
本研究に関する内外の文献
 人に行い難い医学的実験は必然的に人に最も近似した動物実験の研究に求めなければならないことは当然である。齧歯類等の実験により,直ちにその成績を人に当てはめることはできない。最も人に近似した実験動物として類人猿を除いて猿が最も至適である。近年研究実験動物として,頓に猿の研究が重要になつたのは猿が人に最も近似性があるからである。特に赤毛猿は月経を有するから婦人の性生理,月経周期性変化,排卵時期判定等に関する研究,ホルモン,不妊性,受胎調節等に関する研究に於て重要な基礎実験動物の一つである。
 赤毛猿はマカカ属によつて代表される一群の猿であつて,学名Macacus mulattaと呼ばれ,またOld world monkeyと云われ,日本名を赤毛猿と云う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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