文献詳細
綜説
文献概要
緒言
子宮は卵巣の支配下にあつて周期性変化を行つている。即ち,卵巣の受容臓器である。筋層及び頸管粘膜も支配を受けているが,その最も顕著なものは体部内膜である。
之等は卵巣ホルモンの作用により変化するのであるが,逆に子宮,ことにその内膜が卵巣に影響を及ぼすかどうかが問題である。子宮剔除後に,著明ではないが各種の欠落症状が報ぜられ,又基礎体温曲線の変化が述べられている。このことは受容臓器(Erforgsorgan)としての子宮の欠如によつて,卵巣の分泌機能に変調をきたすのか,或は子宮内膜に内分泌機能があつて,これが卵巣乃至脳垂体に影響を及ぼしているのであるか,前者が消失するために後二者何れかの機能に異常を招来するのか,種々論議されたところである。
子宮は卵巣の支配下にあつて周期性変化を行つている。即ち,卵巣の受容臓器である。筋層及び頸管粘膜も支配を受けているが,その最も顕著なものは体部内膜である。
之等は卵巣ホルモンの作用により変化するのであるが,逆に子宮,ことにその内膜が卵巣に影響を及ぼすかどうかが問題である。子宮剔除後に,著明ではないが各種の欠落症状が報ぜられ,又基礎体温曲線の変化が述べられている。このことは受容臓器(Erforgsorgan)としての子宮の欠如によつて,卵巣の分泌機能に変調をきたすのか,或は子宮内膜に内分泌機能があつて,これが卵巣乃至脳垂体に影響を及ぼしているのであるか,前者が消失するために後二者何れかの機能に異常を招来するのか,種々論議されたところである。
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