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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科10巻7号

1956年07月発行

綜説

子宮内膜の内分泌機能

著者: 彦坂恭之助12 蘒原廣光12 杼窪秀夫12

所属機関: 1慶応義塾大学産婦人科教室 2下谷病院産婦人科

ページ範囲:P.519 - P.523

文献概要

緒言
 子宮は卵巣の支配下にあつて周期性変化を行つている。即ち,卵巣の受容臓器である。筋層及び頸管粘膜も支配を受けているが,その最も顕著なものは体部内膜である。
 之等は卵巣ホルモンの作用により変化するのであるが,逆に子宮,ことにその内膜が卵巣に影響を及ぼすかどうかが問題である。子宮剔除後に,著明ではないが各種の欠落症状が報ぜられ,又基礎体温曲線の変化が述べられている。このことは受容臓器(Erforgsorgan)としての子宮の欠如によつて,卵巣の分泌機能に変調をきたすのか,或は子宮内膜に内分泌機能があつて,これが卵巣乃至脳垂体に影響を及ぼしているのであるか,前者が消失するために後二者何れかの機能に異常を招来するのか,種々論議されたところである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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