文献詳細
原著
Phenolsulfonphthalein液による卵管疎通検査法(P.S.P.test)の追試成績—(特にIndigocarmin液による卵管疎通検査法との対比成績)
著者: 渡邊金三郎1 中尾昭1 邨瀬恒雄1
所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院分院産婦人科
ページ範囲:P.609 - P.612
文献概要
G.Speck(1948)の創案にかかるPhenolsul-fonphthalein液による卵管疎通検査法(以下P.S.P.testと略記す)は,試薬の入手難に禍され,我国に於ては僅かに小国の追試成績をみるのみである。
従つて試薬Phenolsulfonphthalein (以下P.S.P.と略記す)入手の容易になつた現今では当然追試検討さるべき方法であると共に,三谷教授の創案にかかるIndigocarmin液(以下I.C.と略記す)による所謂Chromotubationとも比較検討さるべきであるに不拘,未だこの検討は行われていない。依つて我々は一昨年来P.S.P.testと子宮卵管造影法とを同一患者につき同時に施行し,両者の成績を比較すると共に,一部患者にはI.C.液によるtestをも併用し,更に又我々が先に発表したI.C.液によるChromotubationの追試成績とも対比検討し,P.S.P.testの優秀性を再確認したので茲に報告する。
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