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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科11巻1号

1957年01月発行

特集 クロールプロマジン

Chlorpromazine—その副作用

著者: 熊谷洋1 小林司1 佐久間昭1

所属機関: 1東京大学薬理学教室

ページ範囲:P.3 - P.8

文献概要

いとぐち
 Chlorprozineは特異な中枢作用と多岐に亙る末梢作用とをもつ薬理学的には特異な薬物である。その薬理学乃至臨床経験については各方面からの発表があり,総説もあるが,その作用の全貌は明らかに解明されつくされておらず,今後の研究に待つべきものが甚だ多い。ここでは主として副作用の側面から考察した。
 Chlorpromazineは第1図のような化学構造式をもつているが,従来phenothiazine誘導体が駆虫に用いられたほか,何故に特殊な中枢作用を示すか等現在の知識では充分説明できない点が多い。塩酸として水に良く溶け,内服で良く吸収される。実験動物に対する急性毒性は第1表に示す通りである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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