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症例研究
ABO式血液型不適合による新生児赤芽球症にDiamond氏変法により交換輸血を行い成功した1例
著者: 杉田好朝1 三吉玲子1 一宮勝也2 新井大作2 山村惠次2 横山三男3 川村一枝3
所属機関: 1賛育会病院 2東京医科歯科大学産婦人科教室 3東京医科歯科大学法医学教室
ページ範囲:P.61 - P.63
文献購入ページに移動1940年Landsteiner&Wiener1)に依り抗Rh抗体が発見され,母児の間の血液型不適合に依る新生児赤芽球症が判明し,1944年Halbrecht2)に依つてABO式血液型不適合に依つても新生児赤芽球症が起る事が始めて報告された。我が国に於いても古畑3),小川4)等の報告があるが,我々もABO式血液型不適合妊娠に依つて起つたと思われる新生児赤芽球症の1例を経験し,これをDiamond法5)の変法に依つて交換輸血し成功したので此処に報告する。
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