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文献概要
第7回綜合医学賞入選論文
産婦人科領城に於けるMeprobamateの応用
著者: 大淵達郎1
所属機関: 1九州大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.849 - P.852
文献購入ページに移動緒言
産婦人科を訪れる患者には,その主訴の甚だ多岐に亘り特別な器質的変化を認め得ぬにも拘らず高度の苦痛を訴える者の多い事は既に著明な事実である、これらには,ホルモン系統の平衡異常,自律神経機能失調,更には所謂婦人科的精神身体症,血の道症等と呼ばれるものがあり,何れも種々の要素が複雑に関係し合つているものであろうが,婦人科外来患者中可成り高率を占めるものと思われ,簡単な対症療法のみにて治癒するものもあるが,甚だ頑固で治療効果の上らぬものも亦少くない。最近私はメプロバメート(Meprobamate—Miltown, Atraxin)を上記の如き症状に対して使用し,見るべき効果を得たので本剤の薬理にっき文献的に紹介すると共に産婦人科領域における応用について報告したい。
産婦人科を訪れる患者には,その主訴の甚だ多岐に亘り特別な器質的変化を認め得ぬにも拘らず高度の苦痛を訴える者の多い事は既に著明な事実である、これらには,ホルモン系統の平衡異常,自律神経機能失調,更には所謂婦人科的精神身体症,血の道症等と呼ばれるものがあり,何れも種々の要素が複雑に関係し合つているものであろうが,婦人科外来患者中可成り高率を占めるものと思われ,簡単な対症療法のみにて治癒するものもあるが,甚だ頑固で治療効果の上らぬものも亦少くない。最近私はメプロバメート(Meprobamate—Miltown, Atraxin)を上記の如き症状に対して使用し,見るべき効果を得たので本剤の薬理にっき文献的に紹介すると共に産婦人科領域における応用について報告したい。
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