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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科11巻12号

1957年12月発行

手術・手技・麻醉

ステロイド静脈麻酔剤による腹式帝王切開術の経験—その娩出児についての観察

著者: 小林敏政1 白石水内1 西沢正昭1

所属機関: 1都立大塚病院産婦人科

ページ範囲:P.891 - P.895

文献概要

緒言並びに文献概要
 1941年Selyeは諸種のステロイドが麻酔作用を起さしめることを見出し,その後この作用の強いのはプレグネンジオンでデスオキシコルチコステロン,プロゲステロン等が之につぐものであることを知つたが1955年Laubachは遂に21—hydro-xypregnanedione sodium succinate(Hydro-xydione)が麻酔剤として有望なものであることを発見し静脈麻酔剤Viadril(バイアドリル)として製品化されるに至った。Viadrilは図の如き構造式で水に可溶の白色粉末で水溶液はpH 8.5〜9.8でアルカリ性を示すとされ500mgが1バァイル中に封入してある。この臨床報告はMurPhy1によつて125例の外科領域の手術に応用され,我が国では山村氏12)及び沢崎氏2)細井氏3)の紹介があり,その後外科領域では基礎麻酔としての山村氏13)の60例,産婦人科領域では坂倉氏14)の5例(開腹術は2例)及び沢崎氏5)の本麻酔剤のみによる17例の開腹術の臨床経験が報告された。又長内氏6)は之を無痛分娩に応用して学会で報告して居る。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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