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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科11巻13号

1957年12月発行

特集 麻酔の進歩

麻酔剤による発火と爆発

著者: 西邑信男1

所属機関: 1東京逓信病院麻酔科

ページ範囲:P.977 - P.984

文献概要

まえがき
 麻酔の実施にさいして,もつとも度外視されていながら,しかも,もつとも重要な問題の一つは,麻酔剤(麻酔に使用される液体及び気体をふくむ)による発火又は爆発である。手術場における,種々の不注意のためにおこる,これら麻酔剤の発火又は爆発ほど,あきらかに,医師側の手落ちをものがたるものはない。したがつて,次にのべる如く,非常に稀な事故であるにもかかわらず,いやしくも手術室に勤務している人々は,医師,看護婦とは問わず,一応心得ておかなければならない。
 特に終戦前までは,爆発性の麻酔剤は,エーテル及びクロールエチルであり,しかもすべて開放点滴法であたえられ,高圧の酸素も手術室で使用されることは少かつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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