文献詳細
特集 麻酔の進歩
文献概要
緒言
硬膜外麻酔法は1911年Cathelan1)により始めて仙骨部に行われたのであるが,麻酔効力が不確実のため用いられなくなり,Tuffier1)が同年腰部よりの硬膜外麻酔を試みたが成功率は少なかつた。 その後Dogliottiが手技を改善し,更にFidelpagesが正中線上で腰部硬膜外麻酔を行つたが,穿刺針が黄靱帯の抜けた感じを目標にした。この方法が色々と改良され,今日に見る方法に発達し,過去数年間にその伝達麻酔の優秀なる事を述べた論文が多く見られる。
硬膜外麻酔法は治療的無痛法に用いられ,持続法を用うれば長期の無痛が得られるし,又知覚神経と運動神経の分離麻酔が可能である点,腰椎麻酔より広い適用を持つている。
硬膜外麻酔法は1911年Cathelan1)により始めて仙骨部に行われたのであるが,麻酔効力が不確実のため用いられなくなり,Tuffier1)が同年腰部よりの硬膜外麻酔を試みたが成功率は少なかつた。 その後Dogliottiが手技を改善し,更にFidelpagesが正中線上で腰部硬膜外麻酔を行つたが,穿刺針が黄靱帯の抜けた感じを目標にした。この方法が色々と改良され,今日に見る方法に発達し,過去数年間にその伝達麻酔の優秀なる事を述べた論文が多く見られる。
硬膜外麻酔法は治療的無痛法に用いられ,持続法を用うれば長期の無痛が得られるし,又知覚神経と運動神経の分離麻酔が可能である点,腰椎麻酔より広い適用を持つている。
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