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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科11巻13号

1957年12月発行

特集 麻酔の進歩

産婦人科領域に於ける硬膜外麻醉の応用

著者: 藤森速水1 西村禎三1

所属機関: 1大阪市立大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.1039 - P.1048

文献概要

緒言
 硬膜外麻酔法は1911年Cathelan1)により始めて仙骨部に行われたのであるが,麻酔効力が不確実のため用いられなくなり,Tuffier1)が同年腰部よりの硬膜外麻酔を試みたが成功率は少なかつた。 その後Dogliottiが手技を改善し,更にFidelpagesが正中線上で腰部硬膜外麻酔を行つたが,穿刺針が黄靱帯の抜けた感じを目標にした。この方法が色々と改良され,今日に見る方法に発達し,過去数年間にその伝達麻酔の優秀なる事を述べた論文が多く見られる。
 硬膜外麻酔法は治療的無痛法に用いられ,持続法を用うれば長期の無痛が得られるし,又知覚神経と運動神経の分離麻酔が可能である点,腰椎麻酔より広い適用を持つている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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