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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科11巻2号

1957年02月発行

文献概要

特集 不妊手術は有害か

避妊を目的とする手術についての私見

著者: 藤井久四郎1

所属機関: 1東京医科歯科大学

ページ範囲:P.91 - P.91

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 受胎をさけたい夫婦間に於いて排卵暦,種々の殺精剤,器具,或いはその組合せを応用する方法が広く行われ,指導も相当になされておる今日に於いては,或る程度は目的を達しているものと思われるが,それらの方法の性質上,その確実さに於いて不十分であり,実際に於いては幾多の困難が伴つており,避妊に失敗して人工妊娠中絶手術を受ける婦人が甚だ多い。
 排卵を臨床的にに抑止しようとする研究は間断なく行われており,最近に於いてはlithospermum属植物の抽出物質,progesterone, 19-nor-17-ethinyltestosterone,17-ethinyl estraenenoloneなどの内服による実験も行われつつあるが,まだその見透しさえもついていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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