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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科11巻3号

1957年03月発行

原著

トロホブラストホルモンの臨床応用(その1)

著者: 永田秀一1

所属機関: 1熊本大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.155 - P.159

文献概要

緒言
 Zondek-Ashheim妊娠反応は下垂体前葉に由来するホルモンによるという説は,その後多くの学者によつて訂正され,胎盤ホルモンによる事が明らかとなり,白井・飯田等は胎盤絨毛上皮細胞より産生されるのでトロホブラストホルモン(以下トロホと略す)と名付けた。彼等はこのトロホを水溶性として抽出する事に成功し,基礎的実験で人工黄体発生を確証した後,既に臨床的にも人工不妊化・性器出血・月経痛等の治療に優秀な成績をあげている。私は伏見製薬所よりトロホの提供をうけ,当教室外来で臨床に応用したので茲に小数例であるが報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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