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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科11巻3号

1957年03月発行

文献概要

診療室

乳頭疾患に対するビタミンAD軟膏の効果

著者: 田島安之助1

所属機関: 1横浜市立大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.199 - P.200

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1.まえがき
 乳頭の表皮剥脱,皹裂,潰瘍等の一連の皮膚疾患は,授乳婦人特に初産婦に屡々認められ,乳腺炎の主な原因といわれ,又哺乳時の疼痛の為,授乳障害を来す事が多い。
 これらの疾患に対しては,従来色々の治療法が行われている。即ち硝酸銀液等を以てする焼灼法,肝油,マーキロ,沃度丁幾,グリセリソ,及び種々の軟膏類の塗布法,太陽燈,赤外線等の光線療法がそれである。特にビタミンA及びD (以下V.ADと略記)の局所応用が,外傷や各種皮膚疾患に用いられて以来,産婦人科領域に於いてもこれら乳頭疾患にV.ADが使用せられ,その治療効果の優秀性が報告されている(内海等,昭11,赤須,昭12,柴山,昭15)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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