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近時麻酔学の進歩によつて無痛下に開腹手術を受けられる様になつたが,然しそれは手術時のみで術後の疼痛不眠等の苦痛の緩和については尚不充分であるので,このための実験が最近行われつつある。我々はこの目的のためにクロールプロマジン(ウィンタミン)と同じくフェノチアジン誘導体である,パカタール及びクロールプロマジンにグレラン,塩酸ジフエンヒドラミン等を配したノブロン注Aを各別総計59例に試用した経験を報告する。
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