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原著
女性々的現象特に妊娠と鼻科領域との関係に就いて
著者: 市原正雄1 橘冒夫1 小林茂彦1 安藤敏夫2
所属機関: 1国立千葉病院耳鼻咽喉科 2国立千葉病院産婦人科
ページ範囲:P.221 - P.226
文献購入ページに移動耳鼻咽喉科領域と女性々的現象との関係中最も関係の密なるものは鼻科領域との関係である。
1897年Fliessが之に関し報告せる以前にも2,3の報告があるが,氏は鼻腔及び性器間の密接なる関係を認め,種々の性的刺戟より鼻内粘膜一定部位,即ち両鼻中隔結節,両下甲介前端及び左中甲介前端とを生殖器部と称し,月経,妊娠時之等部位に腫脹,暗赤色,出血,過敏性が出現するとし,又該部の「コカイン」塗布,腐蝕に依り,鼻性月経困難症,陣痛の消退を来すことが出来ると述べた。
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