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文献概要
原著
最近の淋菌ペニシリン耐性度とその治療成績に就いて
著者: 藤田和彦1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院産婦人科教室
ページ範囲:P.233 - P.236
文献購入ページに移動緒言
最近各種抗菌物質の治療に於いて次第に耐性菌株の増加に依り治療の困難さが報告されている。淋疾に於いても絶対的の治療薬であつたペニシリンも,近年急速に効果が減退し,淋菌の中には数百万単位のペニシリン投与にもなお生存を続け,ペニシリン耐性を獲得した菌が多くなつたといつている。併し著者は日常女子淋疾治療に従事して真のペニシリン抵抗性と思われるものを経験したことがないので,川崎市の業態婦から淋菌を培養して,そのペニシリン耐性度を測定し,あわせて治療成績を報告する。
最近各種抗菌物質の治療に於いて次第に耐性菌株の増加に依り治療の困難さが報告されている。淋疾に於いても絶対的の治療薬であつたペニシリンも,近年急速に効果が減退し,淋菌の中には数百万単位のペニシリン投与にもなお生存を続け,ペニシリン耐性を獲得した菌が多くなつたといつている。併し著者は日常女子淋疾治療に従事して真のペニシリン抵抗性と思われるものを経験したことがないので,川崎市の業態婦から淋菌を培養して,そのペニシリン耐性度を測定し,あわせて治療成績を報告する。
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