icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科11巻4号

1957年04月発行

原著

Chlorpromazine使用に際して術後発生せる頭部褥瘡に就いて

著者: 田中新平1 雨宮勝1 柳田昌彦1 石川孝1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院産科婦人科

ページ範囲:P.245 - P.248

文献概要

緒言
 近時Chlorpromazine (以下CPと略記する)は臨床の各方面に於いて広く応用されているが,産婦人科領域に於いても,末期子宮癌患者の疼痛緩解,分娩時陣痛の緩和,妊娠悪阻に対する悪心,嘔吐の抑制並びに子滴発作の予防又は治療等に使用されて,その効果のあることは既に多数報告されている。
 CPの有する抗ショック,自律神経遮断,体温低下等の特性は,Laborit及びHuguenardに依つて始められた所謂冬眠麻酔として外科方面,特に心臓外科の領域に於いて応用される一方,中枢性麻酔薬,催眠薬との間に有するその協力作用は,強化麻酔薬として手術前麻酔に広く応用されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら