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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科11巻4号

1957年04月発行

文献概要

症例研究

高度の外表奇形を伴つた新生児臍帯ヘルニアの1例について

著者: 塩見勉三1 長瀬行之1 中山年子1 湯原安彦2

所属機関: 1武蔵野赤十字病院産婦人科 2姫路赤十字病院産婦人科

ページ範囲:P.287 - P.289

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緒言
 臍帯ヘルニアは先天性奇形の1種で,腹部内臓の1部が閉鎖不完全な臍輪をヘルニア門として,分娩時既に腫瘍状に脱出しているものを言い,腹膜を皮膜とし,半透明又は透明,緑白色を呈し,内に小腸・大腸・大網等を包含し,時に胃・肝・脾・子宮・卵巣等の大部分又は1部を包含するものである。
 臍帯ヘルニアは又他の奇形を合併することが多く,他に重大な臓器の奇形を合併している時には,児は生後間もなく死亡することが多く,亦臍帯ヘルニアを其のまゝに放置すればイレウス・腹膜炎を併発して予後は不良である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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