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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科11巻5号

1957年05月発行

原著

産婦人科手術に於けるウインタミンを主剤とするカクテル麻酔について

著者: 糸永健次郎1 菊池繁弘1 平井慎六郎1

所属機関: 1松山赤十字病院産婦人科

ページ範囲:P.309 - P.312

文献概要

 1951年FranceのH.LaboritはPhône-Poulence研究所に於いて合成されたPhenothlia-zine系薬物を投与し,之に全身冷却を加えた人工冬眠Hibemation artificielleを試みた。近年我国に於いても物理的冬眠に対して薬物冬眠Hiber-nation Pharmacodynamiqueが俄かに注目を浴びるに至つた。その特徴とする所は,自律神経遮断作用により物質代謝を低下し,基礎代謝の上昇を阻止し,低体温保持,抗ショック作用,抗痙攣作用,抗悪心,嘔吐作用,及び鎮静鎮痛と同時に麻酔剤への増強作用を期待する事が出来る点である。我々はChlorpromazineの本邦製剤Winterminを主剤とするCocktail lytiqueを強化麻酔Anes-thèsie potentlaliseeとして応用し,昭和31年3月以降8月迄に産婦人科手術患者72例に使用し,非常に良好な成績を得たので大略を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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