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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科11巻5号

1957年05月発行

文献概要

実験と理論

乳腺の発育に関する一実験

著者: 本阿弥省三1 渡辺邦緒1

所属機関: 1東京医科歯科大学産婦人科教室

ページ範囲:P.341 - P.344

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 ウサギに於いてはestrogen, progesteroneの単独の作用では乳腺は生理的に妊娠性に発育しないこと,両者の協力によつてのみ妊娠時のような高度の発育が起ることは藤井(1938)が確認したところである。Gomez&Turner (1938),Miχner,Lewis&Turner (1940)等はラッテに於いて,これらsteroid hormonesは直接に乳腺に作用するのではなくて,先ず下垂体前葉に働き,2次的に前葉からMammogenが産生放出されてはじめて乳腺に発育が起るという説を立てた。私達は西尾法(1936)によつてウサギの下垂体を完全に剔除することが出来たのでこの点を再検討することにした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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