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実験と理論
乳腺の発育に関する一実験
著者: 本阿弥省三1 渡辺邦緒1
所属機関: 1東京医科歯科大学産婦人科教室
ページ範囲:P.341 - P.344
文献購入ページに移動 ウサギに於いてはestrogen, progesteroneの単独の作用では乳腺は生理的に妊娠性に発育しないこと,両者の協力によつてのみ妊娠時のような高度の発育が起ることは藤井(1938)が確認したところである。Gomez&Turner (1938),Miχner,Lewis&Turner (1940)等はラッテに於いて,これらsteroid hormonesは直接に乳腺に作用するのではなくて,先ず下垂体前葉に働き,2次的に前葉からMammogenが産生放出されてはじめて乳腺に発育が起るという説を立てた。私達は西尾法(1936)によつてウサギの下垂体を完全に剔除することが出来たのでこの点を再検討することにした。
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