文献詳細
綜説
文献概要
Ⅰ.緒言
外陰部線維腫は性器腫瘍の内比較的稀なものでFullerton(1925)は2300人の外來患者中6例に之を発見している。この腫瘍の発生母地は種々であるが,既往報告例では大陰唇より懸垂せる例が多い。最近当科に於いて大陰唇より膣壁に半球状に突出せる線維筋腫,及び陰核より発生せる線維筋腫の2例を経験したので報告し併せて文献的考按を試みたい。
外陰部線維腫は性器腫瘍の内比較的稀なものでFullerton(1925)は2300人の外來患者中6例に之を発見している。この腫瘍の発生母地は種々であるが,既往報告例では大陰唇より懸垂せる例が多い。最近当科に於いて大陰唇より膣壁に半球状に突出せる線維筋腫,及び陰核より発生せる線維筋腫の2例を経験したので報告し併せて文献的考按を試みたい。
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