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特集 新生児
胎児肺重量及び肺内腔容量に就いて
著者: 伊藤保次1 安達将介1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部産婦人科教室
ページ範囲:P.389 - P.391
文献購入ページに移動緒言
新生児の呼吸が生後直ちに開始される事は驚くべき事実である。新生児の呼吸系が成人に比し種々の特殊性を有している事は従来より言われて居り,又前熟児が成熟児に比し呼吸面に於いて差異のある事は推察せられる。しかし本邦に於いてはこれ等の諸問題に関する研究は少ない。我々は前回,新生児の呼吸量,肺組織に関し報告したが,今回肺重量,及び肺内腔容量測定に就いて少数例ではあるが次の如き結果を得たので報告する。
新生児の呼吸が生後直ちに開始される事は驚くべき事実である。新生児の呼吸系が成人に比し種々の特殊性を有している事は従来より言われて居り,又前熟児が成熟児に比し呼吸面に於いて差異のある事は推察せられる。しかし本邦に於いてはこれ等の諸問題に関する研究は少ない。我々は前回,新生児の呼吸量,肺組織に関し報告したが,今回肺重量,及び肺内腔容量測定に就いて少数例ではあるが次の如き結果を得たので報告する。
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