文献詳細
文献概要
実験と理論
Estrogenの乳腺作用に関する2,3の実験
著者: 鑓田進一1 星野一正1 寿田鳳輔1 本阿弥省三1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.423 - P.432
文献購入ページに移動乳腺発育機序に関する研究は19世紀以来種々行われ,乳腺発育に内分泌の働きが不可欠である事には異論はない。
而して一般に哺乳動物の乳腺の発育にはestro-genとprogesteroneとの適当な比率による協力作用が必要であるとされているが,一方estrogenの単独作用によつても亦乳腺の発育が促進される事も認められている。estrogen単独作用ではその効果が一律でないとされて居り,それは使用するestrogenの量や投与期間のみならず動物の種属的差異も重要な因子であると考えられている。
掲載誌情報