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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科11巻7号

1957年07月発行

臨床原著

Thiamylal Sodium (P.)イソゾール麻醉に就いて

著者: 浜田豊之1

所属機関: 1都立大塚病院産婦人科

ページ範囲:P.451 - P.456

文献概要

緒言
 1932年WeeseがEvipan natriumを創製し,その後本剤が我が領域に漸次応用された。ついで1934年にはEvipanの欠点を補つたPentothalが出現しEvipanより麻酔の導入覚醒が円滑で調節性に富み,その持続が10分内外であるとして好評を得ていたが,更に1948年BywatherによりSuritalが合成され,このものの無痛効果がPentothalより強度であるとの使用報告がある。即ち長内等はRavonal 0.3gr.Amipan 0.3grを交互に使用した場合の導入並に覚醒時間には差はないが深麻酔維持はAmipan Sodaの方が約2倍長いが,その反面血圧下降頻度が2倍に増大し覚醒期の副作用も約5倍で特に嘔吐が多いと報告し,松沢等も副作用中嘔吐3例でRavonalよりAmipau Sodaが多いとして居るが,呼吸関係には格別の差はなく無痛効果は前者よりも,優れて居ると報告し,高原等もPentothalはAmipanSodaより副作用は尠く,特に危険な呼吸停止は皆無であつたが,嘔吐は多いと述べて居り,篠原等は呼吸抑制が多少あると報告している。而して従来のSuritalはSurital Sodiumの合成時に,この異性体が混入しているためとされ,今回この異性体を含有しないThiamylal Sodium (P.)イソゾールを使用したので,その成績について報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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