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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科11巻8号

1957年08月発行

海外文献抄録

新ステロイド麻酔剤Viadril,他

ページ範囲:P.571 - P.574

文献概要

 Viadril(21-hydroxypregnane-3:20-dione Sodium Succinate)と云うステロイド製剤の麻酔作用が明らかにされた。本剤を使用すると普通の睡眠の様な状態となり,筋の緊張は保存され,出血も少なく,覚醒時の気分は爽快で,手術創の疼痛を感じない。OmnopanとScopola-mineを前処置として用いる。又麻酔を延長させるために笑気と酸素を,又場合によつては筋弛緩剤を併用する。
 Viadrilにはホルモン的な作用はなく,又嘔吐などの副作用は稀である。欠点として効果の発現が比較的遅いこと,注射部位である上膊部に血栓性静脈炎をおこす危険があること等である。尚筆者の自験例は19例であつた(Q)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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