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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科11巻9号

1957年09月発行

臨床原著

婦人科開腹術時に於ける出血量測定に就いて

著者: 白石水内1 西沢正昭1

所属機関: 1都立大塚病院婦人科

ページ範囲:P.602 - P.605

文献概要

緒言
 出血量の測定は患者の予後に重大な関係があり,その予後を良好ならしめる為に輸血及び補液を如何にするか或は又シヨック問題等に就いて必要な事柄である。然し其の出血量を正確に測定する事は極めて困難であるが之を正確に把握する事はその後に来る障害,処置等の問題とからんで更に術後恢復の良否,術後経過を良好ならしめる処置の指針となり得るものである。
 従来出血量の測定法には1924年Gatch及びLittelに依つて塩酸ヘマチンに依る比色法が最初と云われて居るが,其の後の方法は大別して比色法,色素法及び重量法であり,我国の産婦人科領域に於ては昭和24年日大教室の報告が最初でそれ以来測定報告が多数あるが何れも重量法である。吾々はEvansblueに依る色素法,血色素,比色法,及び重量法の三者を同一人で実施し成績を検討し尚各種開腹術時の出血量を重童法で測定した成績を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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