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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科11巻9号

1957年09月発行

文献概要

臨床原著

京都附近在住妊婦の栄養調査成績

著者: 辻本哲夫1 村上旭1 森本清美1

所属機関: 1京都府立医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.607 - P.611

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I.まえがき
 新しい生命である胎児をはぐくみ,来るべき分娩及び授乳期にそなえて妊婦は栄養源を体内に貯蔵する必要があるから非妊時にくらべて栄養摂取を高めねばならない事はいうまでもない。従つて,妊婦の栄養摂取がどの様な状態にあるか,それをしらべること,特にその内でも蛋白摂取問題に関しては,従来の低蛋白食説から180°転換して高蛋白食にすべきであるという見解になった今日,果して蛋白がどの様に摂取されているかをしることは非常に大切な問題である。
 そこで,我々は京都市及びその附近在住の妊婦の栄養摂取状態を従来の記載法により調査する一方,特に摂取蛋白量に関しては,沢崎教授により妊婦に於ても,摂取された蛋白が血液にも貯蔵され,その血液性状から或る程度蛋白摂取状態の適否を判定し得ることが実証されているのでこの調査法も併施したので以下報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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