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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科11巻9号

1957年09月発行

文献概要

実験と理論

臍帯の強さに関する小実験

著者: 小坂清石1

所属機関: 1新潟大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.621 - P.622

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緒言
 胎児は母体内生活の間は一本の臍帯によつて其の生命を支え総ての新陳代謝はこの中の動静脈を介して母体との間に行われている。文字通り命の綱として最も重要なるものであるが其の構造は比較的簡単である。
 助産学の教えるところによれば胎児娩出後切断された断端を引つ張つてはならぬ事になつている。之は臍帯を引張る事によつて胎盤の一部剥離を来したり又臍帯が断烈する為であろう。而らば一体臍帯にどの位の力が働いたら切断されるであろうか,云いかえれば臍帯はどの位の張力を持つているであろうかと種々調べてみたが遂にその記載をみなかつた。そこで自ら実験してみたのが本小論文である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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