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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科11巻9号

1957年09月発行

病例研究

Recklinghausen氏病を合併したる妊娠の2例

著者: 菅原義三郎1 齊藤嘉吉2

所属機関: 1岩出山病院産婦人科 2小島病院産婦人科

ページ範囲:P.627 - P.631

文献概要

I.緒言
 Recklinghausen氏病に就いては1739年Lud-wig, Tilesius1)によつて初めて記載され,1882年Recklinghausenが多発性神経繊維腫症と命名して詳述して以来その報告例は枚挙に遑が無い程で吾が国にも多数の症例がある。本病は病変が外胚葉系の皮膚,脳神経系のみならず眼,心臓,骨その他に種々の腫瘍,奇型を呈する一連の症候群を伴うもので皮膚腫瘍,禍色色素斑,神経腫瘍を以て三大主徴候とし,幼時或いは青春期に発生増大し男性の方に幾分多く見られる疾患で,Jostに従えば此の三徴候を具備する者を完全型とし,神経腫瘍を欠く者を不全型と為し,之には種々の病型が見られ母斑のみの型もあるという。
 今日迄妊娠に依つて本病が発生若しくは増悪した例が屡々報告されているが吾々は最近妊娠に依つて本病が増悪し,分娩によつて幾分軽快した2例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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