文献詳細
文献概要
病例研究
移植卵巣の嚢腫形成例に就いて
著者: 瀬尾芳寛1
所属機関: 1日立製作所多賀病院産婦人科
ページ範囲:P.631 - P.633
文献購入ページに移動緒言
若年者乃至成熟期にある婦人の性器疾患,殊に両側性附属器疾患に遭遇し,両側卵巣を剔除した場合,正常卵巣組織の一部を自家移植する事は欠落症状予防の一方法として効果的なものと確認されている。
この様な目的を以て移植した卵巣が,術後1年を経て鵞卵大に腫大し,疼痛著明,且つ多量の子宮出血を伴い,剔除せざるを得なかつた1例に遭遇したので報告する。
若年者乃至成熟期にある婦人の性器疾患,殊に両側性附属器疾患に遭遇し,両側卵巣を剔除した場合,正常卵巣組織の一部を自家移植する事は欠落症状予防の一方法として効果的なものと確認されている。
この様な目的を以て移植した卵巣が,術後1年を経て鵞卵大に腫大し,疼痛著明,且つ多量の子宮出血を伴い,剔除せざるを得なかつた1例に遭遇したので報告する。
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