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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科12巻1号

1958年01月発行

文献概要

臨床研究

Rh'0型等のRh陽性血液に依る交換輸血の考察

著者: 新井大作1 一宮勝也1 山村恵次1 尾崎純弘1 横山三男2

所属機関: 1東京医科歯科大学産婦人科教室 2東京医科歯科大学法医学教室

ページ範囲:P.31 - P.33

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緒言
 新生児赤芽球症の治療はRh式血液型の発見以前には貧血に対しての輸血が専ら行われて居た。併し此の輸血は大概,Rh陽性血球であるか,母親血液であった為に新生児の症状は一層重篤となり,死亡するか,重症な核黄疸等の後遺症を残すのが常であった。事実,Mollison(1943)は,この様な新生児の循環血流中にRh陽性血球を注入するとなんの利点も与えぬばかりか,速かに其の破壊が起る事を観察して居る。われおれは過去3年間に3例のRh式血液型不適合妊娠に由来すると思われる新生児赤芽球症にRh陰性血球を用い交換輸血を施行して成功を見たが,今回は,Rh'0型血球等のRh陽性血球を用いて交換輸血を行い成功を収めたので,ここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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