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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科12巻1号

1958年01月発行

文献概要

薬剤の臨床

クロラムフエニコール添加カルバルソン腟錠によるトリコモナス腟炎の治療経験

著者: 川中子春江1 長峰敏治1

所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.59 - P.62

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緒言
 トリコモナス腟炎の治療には,古くから種々の薬剤や洗滌液が使用されて来た1)が,近来カルバルソン(ヵルバミジン),トリコマイシン,抗菌性抗生物質の応用により,長足の進歩を遂げた。しかしその根治は未だ困難の感がある。
 カルバルソンについては,藤本2),木下3),西島4),沢崎5)等の報告があり,カルバルソンにペニシリンを添加した錠剤に関しては篠塚6),中西,梨本7)等が報告し,後者に長所を認めている。しかるに近時ペニシリンアナフィラキシーについての報告が散見されるようになったので,副作用のない,広スペクトル抗生物質で,抗原虫作用をも併せ有する薬剤を,ペニシリンと交代させるという事は,誰しも考える事である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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