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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科12巻10号

1958年10月発行

臨床研究

内分泌疾患Ⅶ.性早熟と侏儒症

著者: 唐沢陽介1 木下国昭1

所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.795 - P.799

文献概要

I.緒言
 侏儒症はその成り立ちが極めて複雑であり,日常臨床上われわれが行つている各種検査成績をもつてしてはその成因を明確にし得ない場合が多い。従つてその治療の困難さと相俟つて本症は現代内分泌学の進歩から置き去りにされた感があるのである。(勿論侏儒症のすべてが内分泌障害によるわけではないが,本論文では内分泌障害に起因するものゝみについて論ずることゝする。)特におが国においては,本症に対する本格的研究は漸くその緒についたに過ぎないといつても過言ではなかろう。
 従つて業績の発表も少く,欧米文献に拠らねばならない面が極めて多い。著者等の研究室における知見も乏しいのであるが,最近性早熟に起因すると考えられる本症の1例を経験したのでこゝに報告する。性早熟が本症の成因の一つであることは既知の事実であるが臨床上かゝる症例に遭遇することは決して多くなく,興味あるものだと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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