icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科12巻10号

1958年10月発行

薬剤の臨床

カルチノフィリンの臨床経験例

著者: 石原恒二1

所属機関: 1県立岐阜病院

ページ範囲:P.810 - P.811

文献概要

 悪性腫瘍(子宮癌)に対し早期の手術的除去が最善の治療法であることに今日依然変りはないが,之が施行出来ない症例や術後療法には従来の放射線療法に加えて薬剤投与による化学療法が真剣に検討されるに至つた。近年抗癌性物質の研究の進歩に従つて色々な抗生物質が生産されたが,中でもカルチノフィリンなるものが最も脚光を浴び各所で追試され好結果が報告されている。特に末期癌に於ける自覚症状殊に愁訴の改善は注目に値する,私も最近若干例に使用する機会を得たので茲にその2例に就いて報告する。
 カルチノフィリンの溶解は1%重曹液2.0ccとし静脈内には更に20%ブドー糖20ccを混じ,局所には1%重曹液溶解のまゝ使用した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら