文献詳細
薬剤の臨床
コルポスコピー並びに子宮腟部試切時におけるトロンビンの利用
著者: 滝一郎1 田中哲夫1 川端健造1
所属機関: 1大阪大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.813 - P.814
文献概要
コルポスコピーによる腟部の所見は極めて複雑で,悪性変化を示す癌巣を発見するためには詳細な観察を必要とする場合が多い。しかしわれわれの対象となる例の多くは,腟部に慢性糜爛を有しているので,コルポスコピーの実施中に糜爛粘膜より容易に出血し,観察を妨げ,簡単な清拭のみでは止血せず困惑することが屡々である。
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