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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科12巻11号

1958年11月発行

文献概要

綜説

性中枢刺激物質について

著者: 鈴木雅洲1 小林光世1 村上治夫1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.859 - P.862

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緒言
 生体に於ける性機能は間脳・下垂体前葉・性腺の相関作用により営まれていることは既に明らかである。性機能不全の場合にはその原因が間脳・下垂体前葉・性腺及び性ホルモン作用を受ける各種受容臓器の四者の何れかに原因があるものと考えられる。現在性機能不全には,性ホルモン投与法及び性腺刺激ホルモン投与法が行われている。然るに,この外,性中枢に直接治療を行う方法と,末梢受容器に治療を行う方法とが仮定されるが,これらの方法には,未だ実際に治療に使用できるものがなくこの分野に於ける新治療法の出現が期待されている。今問題を中枢に限り向中枢作用のある物質(之等の物質の作用は,主として雌家兎排卵及び鼠偽妊娠反応によつて検定されている)の種類及びその作用にっいて綜説することとする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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