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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科12巻11号

1958年11月発行

文献概要

実験研究

発情ホルモン性マウス子宮内膜増殖に対する抗腫瘍性物質の影響

著者: 高田智1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.886 - P.896

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緒言
 発情ホルモン(Estrin,Estradiolまたはそれらのbenzoate ester)が長期間,連続的に作用すると,動物の子宮に病的増殖(子宮の異常肥大,線維腫形成,内膜の非定形的増生等)を惹起することは,多くの学者等の広範な研究によつて良く知られている。即ちラッテについてはZon-dek1),Selye,Thompson and Collip2),McEuen3),Grumbrecht4),Kaufmann and Steinkamm5),Korenchevsky and Hall6),Korenchevsky andDennison7)等,またマウスについては,Lacas-sagne8),Allen and Gardner9),Pfeiffer10),Loeb Suntzeff and Burns11),Suntzeff BurnsMoskop and Loeb12),家兎についてはZondek13),また印度猿についてはOverholser and Allen14),Engle and Smithl5),Hisaw and Lendrum16)等の実験がある。また子宮内膜の非定形的増生が,可逆性変化より不逆性変化に転じ,悪性腫瘍を発生するに到り得ることのあることをMc Euen17,Allen and Gardner等が報告している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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