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文献概要
症例研究
不妊の綜合的診断と治験例
著者: 松岡広次1 高橋堅太郎1
所属機関: 1大阪赤十字病院産婦人科
ページ範囲:P.899 - P.903
文献購入ページに移動緒言
不妊の診断治療は男女両性につき綜合的に施行されねばならぬのが当然であるが,男性側の原因の探求は婦人科医が行いにくい為に男性に原因があり女性に異常なきにも拘わらず女性に無用の治療が行われている事があるのを時に発見される。
不妊原因を大別すると,卵巣,卵管,頚管因子及び男性側因子に区分出来る。われわれは綜合的に診断治療を行うために原因探求法として,排卵の有無の判定のためにはB.B.T.(基礎体温)測定,卵管の閉塞或いは異常の有無を知るためには通気及び造影法,精子の子宮頚管粘液との適合性を知るためにはHuhner testを行い,HuhnerTestの成績の良くないものについては精液検査を施行,その量,数,運動性等について精査し,原因を求めて其の治療を行つて居るが,その中から興味ある十数例について発表する。
不妊の診断治療は男女両性につき綜合的に施行されねばならぬのが当然であるが,男性側の原因の探求は婦人科医が行いにくい為に男性に原因があり女性に異常なきにも拘わらず女性に無用の治療が行われている事があるのを時に発見される。
不妊原因を大別すると,卵巣,卵管,頚管因子及び男性側因子に区分出来る。われわれは綜合的に診断治療を行うために原因探求法として,排卵の有無の判定のためにはB.B.T.(基礎体温)測定,卵管の閉塞或いは異常の有無を知るためには通気及び造影法,精子の子宮頚管粘液との適合性を知るためにはHuhner testを行い,HuhnerTestの成績の良くないものについては精液検査を施行,その量,数,運動性等について精査し,原因を求めて其の治療を行つて居るが,その中から興味ある十数例について発表する。
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