icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科12巻11号

1958年11月発行

文献概要

症例研究

不妊の綜合的診断と治験例

著者: 松岡広次1 高橋堅太郎1

所属機関: 1大阪赤十字病院産婦人科

ページ範囲:P.899 - P.903

文献購入ページに移動
緒言
 不妊の診断治療は男女両性につき綜合的に施行されねばならぬのが当然であるが,男性側の原因の探求は婦人科医が行いにくい為に男性に原因があり女性に異常なきにも拘わらず女性に無用の治療が行われている事があるのを時に発見される。
 不妊原因を大別すると,卵巣,卵管,頚管因子及び男性側因子に区分出来る。われわれは綜合的に診断治療を行うために原因探求法として,排卵の有無の判定のためにはB.B.T.(基礎体温)測定,卵管の閉塞或いは異常の有無を知るためには通気及び造影法,精子の子宮頚管粘液との適合性を知るためにはHuhner testを行い,HuhnerTestの成績の良くないものについては精液検査を施行,その量,数,運動性等について精査し,原因を求めて其の治療を行つて居るが,その中から興味ある十数例について発表する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?