文献詳細
特集 梅毒
文献概要
Ⅰ.はしがき
妊娠梅毒は1)胎児への影響,2)限られた期間内に有効な治療を施さなければならぬこと,3)使用薬剤の副作用があらわれ易いこと,4)所謂不識梅毒が多いこと,5)ことに最近は潜伏,且つ陳旧梅毒が圧倒的に多いこと等の諸点で梅毒の臨床の中でも特殊な地位を占めている。
妊婦梅毒の研究は古くより多数の学者により熱心に行われ,戦後のわが国では安井博士等の強力療法についての一連の報告1)−3),沢崎の研究4)−10)及び中島の宿題報告11)等が特に目立つている。
妊娠梅毒は1)胎児への影響,2)限られた期間内に有効な治療を施さなければならぬこと,3)使用薬剤の副作用があらわれ易いこと,4)所謂不識梅毒が多いこと,5)ことに最近は潜伏,且つ陳旧梅毒が圧倒的に多いこと等の諸点で梅毒の臨床の中でも特殊な地位を占めている。
妊婦梅毒の研究は古くより多数の学者により熱心に行われ,戦後のわが国では安井博士等の強力療法についての一連の報告1)−3),沢崎の研究4)−10)及び中島の宿題報告11)等が特に目立つている。
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