文献詳細
臨床研究
文献概要
1.緒言
進行した子宮頚癌患者に於いて膀胱が癌の侵襲を蒙り易く,その為に膀胱に種々の障碍が見られるのは子宮頚癌の診断に膀胱鏡検査が大きな役割を果たしている今日では,もはや疑う余地もない。
ところが,膀胱と異なって,尿管はPankow14)が1905年に発表してからというものは,一般に癌の浸潤に対して比較的抵抗が強く,従つて浸潤を受けることも稀だとされており,このことはわが国でも安藤1)が1926年に述べている。
進行した子宮頚癌患者に於いて膀胱が癌の侵襲を蒙り易く,その為に膀胱に種々の障碍が見られるのは子宮頚癌の診断に膀胱鏡検査が大きな役割を果たしている今日では,もはや疑う余地もない。
ところが,膀胱と異なって,尿管はPankow14)が1905年に発表してからというものは,一般に癌の浸潤に対して比較的抵抗が強く,従つて浸潤を受けることも稀だとされており,このことはわが国でも安藤1)が1926年に述べている。
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