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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科12巻2号

1958年02月発行

症例研究

妊娠子宮円靱帯静脈節の1例

著者: 坂元正一1 田原靖1

所属機関: 1関東中央病院産婦人科

ページ範囲:P.129 - P.133

文献概要

緒言
 妊娠時殊にその後半期に静脈怒張,静脈節を下腿,外陰等の表層静脈に見る事が多いが,鼠径部の深部静脈に現われる事は文献上極めて稀とされている。鼠径部円靱帯静脈節は場所的に外鼠径ヘルニヤと誤診されやすく,且つその症状軽微なものは分娩終了後自然消滅の形をとる為もあろうが,従来迄の報告はかなり少く,Kleine (1932)6),Schafer (1935)16),Maluschew(1935)9),Nordensen(1932)12),Tomkinson (1955)19),近藤(1938)8),小倉(1939)13),鈴木(1942)18),橋爪,上野(1943)4),柳井(1947)20),秋本(1948)2),小林,梅村(1948)7),天野(1952)3),成沢等(1952)11),佐藤15),明城,菅野(1956)1)の報告があるに過ぎない。最近その1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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