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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科12巻3号

1958年03月発行

臨床研究

間接撮影法による本邦婦人骨盤入口の形態学的研究

著者: 佐野源治12

所属機関: 1慶応義塾大学医学部産婦人科教室 2東京都都立台東産院

ページ範囲:P.159 - P.168

文献概要

緒言
 産科領域に於ける骨盤に関する研究は極めて古く,1755年Boudelocquseの外結合線,1865年Michaelis,Litzmannの外計測法の解説及び狭骨盤の分類,1906年GauB,V,Bylecke,Zweifelの対角結合線の測定法等の特筆さるべき業績を見る。レ線の臨床上への応用により今日では,真結合線も正確に計測可能となり,妊娠分娩時に於ける骨盤,児頭の応形機能及びその相関関係も解明されるに至つた。
 レ線による骨盤平面撮影法はMartius (1927),側面撮影法はGuthmann (1927)により完成された。現在ではこの2法に更に正面撮影を加え,立体的に観察するのが通例となっている。即ち平面撮影法は真結合線の測定入口横径の測定,入口の変形の有無,児頭の形及び骨盤との相関関係,側面撮影法は真結合線及び出口部前後経の測定,仙骨の傾斜度及び仙骨岬の突出状態,児頭の骨盤進入度,正面撮影法は入口部及び出口部の横径測定,恥骨下弓の開度,左右の対称等を観察するため各々利用されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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