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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科12巻3号

1958年03月発行

症例研究

診断困難なりし子宮旁結合組織内妊娠の1例

著者: 飯田茂樹1

所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院分院産婦人科

ページ範囲:P.206 - P.210

文献概要

 近時人工妊娠中絶術による後遺症が母性保護の見地から,種々指摘報告されている。私は最近,恐らく前回の人工妊娠中絶術時に,頚管の一部を損傷し,次回の妊娠に際して,妊卵が該部に着床し,その発育に当り,該部の筋層を容易に穿孔して子宮旁結合組織内に侵入し,そのまま妊娠を経続したと思われる術前の診断が極めて困難であつた,右側子宮旁結合組織内妊娠の極めて稀有な症例に遭遇し,手術的処置に依り全治せしめ得た1例を経験したので茲に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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